読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

はにログ◎シンプルをほどよく楽しむ

2016年1月から1LDKで彼氏と同棲を始めました。ややミニマリズムに傾倒気味。油断するとすぐに部屋が荒れます。

【料理】卵がけご飯原理主義ーor : How I Learned to Stop Worrying and Love TKGー

卵がけご飯への愛をひたすら語る記事です。

とても長い上にくだらないので注意願います。

 

TKGー卵がけご飯

B級和食グルメの頂点にたつ、日本人心の料理。火も包丁も使えない子供たちに許された初めての調理はTKGだった人も多いのではないか。
私も、例に漏れずその1人である。
 

TKGの思い出

学生時代、約8ヶ月間北京に住んでいた。幸いにも、油こいものばかりかと身構えていたが、粥や水餃子などあっさりしたものもあり、食文化にはすぐに馴染んだ。とは言え、たまには和食が恋しくなる。ある時リャンマーチャオにある、日本人経営のバーに連れて行ってもらった。マスターもバイトの女の子も日本人。お通しはたこわさで、日本酒がずらりと並ぶ。メニューに目を通すと、卵がけご飯 50元 と書いてある。当時1元=14円くらいだったから、750円くらい。ちなみに私の通いつめていた水餃子のお店は高くて一杯15元だった。
高っ!!!と思ったが、ご飯と醤油、何より生卵が食べられると聞いて、自然と口が動いていた。
 
「卵がけご飯一つ」
 
恭しくも黒い盆にご飯と卵、ネギ、醤油がそれぞれ行儀良く鎮座していた。まるで高級料理と言わんばかりの、その堂々たる登場ぶりに些か怖気付いたが、ひとくち食べると、なるほどこいつは美味いと唸った。中国でも白いご飯は食べられるが、やはり若干のパサパサ感は否めない。この、ふっくらとした艶やかな米は日本のものだろうか。炊飯器も日本のものだろうか。
そして醤油。中国で売られている醤油は、魚醤?ぽいのか独特の甘みがある。でもこの醤油は紛れもなく、国産KIKKOMAN。豆の香り。日本の味。
ネギは青々として、食感、香りにささやかなアクセントを沿える。この奥ゆかしさがたまらない。
最後に卵。生卵を食べるのはいったいいつ振りだろうか。殻を割ると、真ん丸に膨らんだ黄身が姿を現した。新鮮だ。中国の卵の賞味期限は1ヶ月以上ある。日本は二週間程度だ。中国では卵は加熱するものであるから、賞味期限を長く設定できる。しかし日本は生で食べる。日本の生食文化がTKGに息づいている。
卵がけご飯は日本の心だったのだ。異国の地での発見に、私は深く感動していた。
 

基本のTKG

まず、茶碗にご飯をよそう。先にご飯をよそうことで粗熱をとっておく。熱々のご飯は生卵と相性が悪い。熱によって卵が固まってしまうのだ。
 
次に別の茶碗に卵を割りいれる。気取って同じ椀に入れてしまうと、黄身と白身が上手く混ざらない。黄身は美味いが、白身ゾーンは激まずだ。黄身の部分だけ取り出して乗せることで回避できるが、白身だけ捨てるのは心が痛む。やはり別の茶碗で卵をしっかりと混ぜるのがいい。醤油は一周回しかける。再び卵と混ぜる。
 
いい感じに冷めたご飯に、卵液をかける。素早く混ぜ、一気にかき込む。
TKGは見た目はあまり良くない。時間をかけて食べると、正気に戻り卵でぐちゃぐちゃになった米は食べたくないなという気持ちになるから、その隙を与えないよう素早く食べる必要がある。
これが基本のTKGだ。
 

TKG原理主義–卵至上主義

TKGと検索すると、様々なTKGアレンジレシピがヒットする。或るものは海苔を乗せ、或るものはごま油をちょい足す。しかし、このアレンジTKG、少し苦言を呈さなければならない。
 
マグロ乗せTKG
 
鳥ささみ乗せTKG
 
TKGの主役は卵でなければいけない…。いつもは助演男優賞常連のたまごが、主役として輝く椀なのである。丼には成り上がれない悲しさ…、けれども主役を食わず主役を引き立てるその堅実な仕事ぶりに、人は惹かれざるを得ないのである。そんな彼らのステージに、マグロやら肉やらがスター気取りで座っている。それは、もはや、TKGではない。それは、マグロ丼であり、鳥ささみ丼なのだ。
 
TKGとTKGならざるものの違いとはなんだろうか。シラスも少量ならばTKGのアクセントと言えるだろうが、椀を覆い余るほどのシラスが投入されたとなれば、それはシラス丼と言うべきだろう。あくまで卵が主役であるということを弁えて、脇役に徹することできる食材こそ、ちょい足しTKGにふさわしい。
 
 

おすすめTKG 

f:id:misahanim:20160214231009j:image
ごはんにちぎった海苔、クリームチーズ、刻みネギを乗せたTKG。
温かいご飯に程よく溶けたクリームチーズが卵と絡みあって濃厚だ。これだけだとくどいが、海苔とネギで爽やかさが加わることにより絶妙なバランスに仕上がる。
以下はおすすめちょい足し具材。参考にされたし。
 
実力派の脇役。 
ごま、海苔、ごま油、七味唐辛子、シソ、カイワレ、鰹節、ミョウガ、だし
 
面白外人枠。TKGにアソビ心を加える。 
クリームチーズ、キムチ
 
特別出演。主役を食うのであくまで少量がポイント。
シラス
 
卵がけご飯用の醤油。
あなたのTKG生活がより豊かになること間違い無し。